胴回しという腹筋バキバキ運動
自衛隊に体験入隊していて一番記憶に残っているのはひたすらに胴回しをやらされたことです。胴回しとは足上げ腹筋に補助がつき足を左右にぶん投げられながらひたすらたえるという腹筋鍛錬です。
私達は体力検定でかなり良い成績だったらしく、体験入隊の先生役になっている自衛官の方がレンジャー隊員ということらしく、レンジャー教育でよくやる体操を教えてやるといい、ひたすらに胴回しです
。
もしかしたら数回しかやっていないのかも知れません。
それくらい私達にとっては時が止まったように感じました。
翌朝起きると腹筋が痛い、かなりの筋肉痛になっていました
私達は全員が体育会系だったので、良いトレーニングを教えてもらえたと思いましたが、よくよく考えると高校生になんて過酷なことをするんだという気持ちを今は思います。
レンジャー隊員は限度をしらないからほんとうに怖いものです。
体力検定を体験入隊でもやりました
私達は学校では野球、サッカー、テニスをしているメンバーだったので、体力には自信がありました。それが理由なのかわかりませんが、自衛隊がやっている体力検定をそのままやることになりました。
内容は
3000m、腕立てふせ、腹筋、懸垂、走り幅跳び、ボール投げの6つ
それぞれの回数、点数タイムなどによる級をもらえます。
最高が1級で最低が級外です。詳しく点数までは覚えていないのですが、私は3級くらいだったように思います。
これは当時しっかりと運動をしている部活生だったから出せた記録で、自衛隊は退職するまで何歳になっても毎年一回は体力検定を受けなければならないらしく、かわいそうでした。
私のお父さんが同じことができるかと考えたら絶対に無理だと断言できます。
それくらい自衛隊はいくつになっても体力は現役でいなければならないなんてものすごくつらそうです。
自衛隊食堂のご飯はあまりおいしくなかった
昼ごろになり急にラッパが鳴り響きました。自衛隊では色々なタイミングでラッパがなります。起床、消灯、君が代、朝ご飯、昼ごはん、夜ご飯の都度にラッパで合図します。これは軍隊で使う信号ラッパです。
なにも通信手段がない時、無線機や電話など、そのようなときにはラッパで合図をするそうです。
自衛隊はなんだか旧日本軍っぽいなと思いました。ちょっと古くさいけど古くからある組織だし、そうゆうもんなのかな?これが伝統というものかと思っていました。
昼ごはんのラッパがなり、食堂にみんなで向かいます。
通された食堂には多くの自衛官が食事をしていました。
食堂は自分でどんどんとっていく、バイキングのような感じでした。
中にはご飯をてんこ盛りにしている人もいて、さすが自衛隊と思っていました。
そして、食べる昼ごはんはまずい。
びっくりするぐらいまずかったです。
私達はお金払って食べているので、まずいと感じてしまったのかもしません。
自衛隊にはいると部屋も食事もただで支給されるので、そう考えるとあの食事も我慢できるのかもしれませんが、あまり美味しいものではありませんでした。
自衛隊の体験入隊ではどのようなことをしていたか?
自衛隊に体験入隊した当日はかなり朝が早かったように覚えています。
駐屯地の門まで来ると自衛隊員がこちらに敬礼をしてきました。私もどうしたらよいかわからなかったので、多分敬礼を返していたと思います。
あとで知るのですが敬礼は帽子をかぶった時に行うものだと。
そして、一泊二日の体験入隊が始まります。
まず部屋に案内されました。
そこでは自衛隊流のベッドの作り方、たたみかたを教えてもらいました。そして、大体の服のサイズに合わせた戦闘服、とブーツをもらいました。
これを今から着ると思うとなんとなく自衛隊になったようん感覚です。
その日はそのまま、気をつけ、休め、右にならえ、敬礼などの基本教練というものを教えてもらい、頑張って実践していました。私達は学校でやるのは右へならえではなくて前にならえだったので、こんなものもあるんだと初めて知りました。
自衛隊に体験入隊した記録
私は自衛隊というものを初めて意識したのは阪神大震災の時です。
当時高校生だった私は大阪に住んでいました。住んでいたのはあまり被害のない場所だったので、それほど危険な思いも苦労もすることはなかったのですがその時にテレビを通して自衛隊の活動を知りました。
学校では自衛隊が何をしているかなんていう話をしてくれることもなかったので、むしろ戦争をする道具だというふうに聞かされていたので、自衛隊が私達国民の生活を邪魔している。平和の敵だという風に教育されていました
三十歳を超えた今考えるとそれは全て日教組の影響だったという知識を今では持っていますが、当時の若い高校生の時の私はそのようなことを考えることもありませんでした。
高校の時に大震災で自衛隊の活動をみて、職業体験では自衛隊を希望しよと思い、友人数名と自衛隊に直接話しをしに行きました。そして、ここから私の自衛隊体験入隊が決まることになりました。